安全・安心を支える施設

安全・安心・快適なビル空間の実現を支える当社の施設・インフラをご紹介します。

稲沢ビルシステム製作所

世界をリードするマザー工場

愛知県稲沢市にある稲沢ビルシステム製作所は、1964年にエレベーター・エスカレーターの専門工場として生まれ、1982年にはビルマネジメントシステム製品の開発・製造を開始。以来、約100カ国に三菱昇降機を送り出してきました。世界中で稼働する三菱昇降機の品質を統括するマザー工場として、安全第一に、環境、効率、省エネ、快適を追求し、その培われた技術・技能は海外12ヵ所の製造拠点に受け継がれ、世界の販売・据付・保守の拠点に根付き、製品品質の維持・向上を支えています。

エレベーター試験塔「SOLAÉ(ソラエ)」

世界最高レベルの高さ173mで
安全・安心を追求

稲沢ビルシステム製作所内に立つ「SOLAÉ(ソラエ)」は、2007年に完成したエレベーター試験塔です。高さは稲沢市(イナザワ:173.0)にちなんで173.0m。約40階建てのビルに相当します。この試験塔では、超高速・大容量エレベーターの駆動制御性、安全性、重要部品開発、乗り心地などを検証します。

ネーミングの「ソラエ」には、空へ向かって伸びる形と、限りない品質追求の思いが込められています。夜間は高輝度サーチライトでのエッジ部照射、最上階でのLEDカラー照明によるライトアップにより、幻想的な姿を見せます。

昇降機QM(Quality & Manufacturing)センター

「つくっては壊す」を繰り返し品質を向上

昇降機QM(Quality & Manufacturing)センターは、昇降機のさらなる品質向上を目的に設立した施設です。昇降機の駆動装置や支持部材、電気部品といった安全性の品質に深く関わる部品をキーパーツとし、重点的かつ一元的に開発・試作・評価を行っています。

QMセンターが掲げるコンセプトは、「つくっては壊す」。通常、製品の評価検証は設計図に基づいて行いますが、QMセンターでは自分たちで部品をつくり、それを壊してみて評価し、得られた知見を品質向上にフィードバックするプロセスで開発検証を行っているのが特徴です。製造した部品が壊れるまで検証することで、なぜ壊れたのか、どうすれば防げるのかを徹底的に追求。製品の限界性能や強み・弱みの理解を深め、より良い製品開発へとつなげています。

昇降機QM(Quality & Manufacturing)センター外観
昇降機QM(Quality & Manufacturing)センター外観
エレベーター制御盤の振動試験
エレベーター制御盤の振動試験

情報センター

お客さまの「安心の窓口」

全国8カ所に設置している情報センターは、お客さまの「安心の窓口」として24時間・365日、ビル内の各設備を常に遠隔監視しています。お客さまからの緊急電話や遠隔監視設備からの異常信号を受信すると、約6,000人のフィールドエンジニアの中からお客さまのビルに最も早く到着して的確に対応できるエンジニアを特定し、急行させます。その際、現在異常が発生している設備の前回の故障内容や、そのビルに関する情報をエンジニアに伝えることで、現場でのより迅速な対応を実現。エンジニアの要請で部品を緊急手配するなど、少しでも早い機能回復をバックアップしています。また情報センターでは、ビル内の各設備に関わる日々の情報をデータベース化。運転データの変化から異常の予兆を見つけていち早く対応することで、事故や故障を未然に防ぐ役割も果たしています。

図:情報センター全国8ヶ所 ビル設備の遠隔監視24時間365日 蓄積したデータ約70年分

全国約270カ所の拠点をネットワークで結ぶ

情報センターは全国270カ所の事業所とネットワークで結ばれており、相互にバックアップ体制をとっています。万が一、大地震などでその地区の情報センターの機能が一時停止しても、他のセンターに切り替えて業務を遂行できるよう、コンピューターやネットワークのバックアップはもちろん、情報センターとお客さま、社内の連絡の経緯を自動で記録し、他の情報センターでも変わらない対応を実現できる体制を整えています。

物流・資材センター

万全のロジスティクス体制

全国8カ所に設置した物流・資材センターには、エレベーターやエスカレーター、空調・冷熱機器をはじめ、ビル設備やシステムのさまざまな部品を保管しています。日頃のメンテナンスはもちろん、トラブル発生時には全国ネットの「部品検索システム」でサービス拠点や情報センターから在庫の有無を確認し、昼夜を問わずスピーディーに部品を供給しています。

図:物流・資材センター全国8ヶ所 常時ストックしている部品約100万点 自動検索・出庫約15,200品目から

研修施設

教育センター

グループ全体の技術・技能向上を担う教育施設

東京都小平市にある教育施設です。各種研修棟、研修寮、体育館、グラウンドを備え、新入社員から管理職まで、幅広い階層がさまざまな研修を受講するために全国から集まってくる、グループ社員にとってのホームグラウンドです。

図:教育センター 本館 ファシリティ研修棟 据付研修棟 モダニゼーション研修棟 基礎研修棟 エレベーター研修棟 総合研修棟 宿泊施設
図:敷地面積約33,000平方メートル 年間の研修受講者約3万人 教育プログラム約100種目 実機設備新旧約70台

地域教育施設

保守技術の品質向上を支える
全国14カ所の教育施設

協力会社を含め、全国のフィールドエンジニアが近隣エリアで繰り返し保守技術を学べるよう、全国14カ所に整備した教育施設です。昇降機や空調・冷熱機器など、実機を用いた訓練を繰り返し行うことで、フィールドエンジニアの技術力向上と早期育成を実現。新機種や新製品の保守技術をタイムリーに教育したり、現場でのOJTが難しい希少な製品に関する技術を確実に伝承したりすることで、安全・安心の強化に努めています。

図:地域教育施設全国14ヶ所

稲沢据付研修センター「匠」

国内外の据付の「匠」を
実機を用いて早期育成

2019年に稼働した稲沢据付研修センター「匠」は、昇降機の据付技術者の育成に特化した施設で、据付実習用昇降路10本、実習用エレベーター8台、特別安全教育施設を設置しています。実機やVRを用いた実践的で効果的な研修を行うことで国内外の据付技術者育成を強化。昇降機の据付品質を向上させ、より安全・安心・快適な昇降機をグローバルに提供していくことを目的としています。

SOLAÉ place(ソラエ プラス)

次世代のビルシステム事業を担う
グローバル人財の研修施設

ビルシステム事業のさらなるグローバル展開に向け、昇降機およびビルマネジメントシステムの販売・製造・工事・保守を担う人財の育成強化を担う研修センターです。世界各拠点の指導者を育成し、各拠点で技術・技能教育を実施することにより、国内外関係会社を含めた技術スキルの向上を目指しています。

安全・安心・快適の追求  

お客さまのビル設備について、どのライフサイクルにおいても建物全体を最適な状態に保ち、常に安全・安心・快適なビル空間を提供できるよう、サービス体制や品質向上に努めています。