休止・運転の基本手順 ①乗場休止スイッチがある場合
ここでは、乗場休止スイッチ付きのエレベーターで、夜間・休日など、一定時間以上利用がなく、ビル管理の都合上、休止させる必要がある際の基本操作を説明いたします。
乗場休止スイッチは、特定階(通常はいちばん下の階)にあります。
清掃のために一時的に休止させる場合は、操作の手順が異なります。
また、緊急時は、一刻も早く休止させる必要があるため、乗場休止スイッチがあってもかご操作盤の開戸内スイッチを使用する場合があります。
乗場休止スイッチによる休止・運転再開の操作手順
休止させるとき
エレベーターを休止させることを、掲示板やはり紙などで利用者へ知らせてください。
乗場休止スイッチに三菱エレベーター専用鍵を差し込み、「運転」から「休止」へ切り替えてください。

かごが特定階に到着、戸が開閉した後に休止となります。
戸が開いたときに、かご室内に利用者がいないことを必ず確認してください。

乗場休止スイッチ操作時のかごの動き
かご室内の利用者によって、かご操作盤の行先ボタンが押されれば、特定階に到着するまで、それに応えて運転を続けます。乗場からの「呼び」には応じません。
かご室内の利用者の操作に応じた運転を終えた後、特定階へ直行し、戸を開きます。
戸を開いた後、ただちにかごの照明を消灯。かご操作盤の戸開きボタンのみ点灯します。
戸が開いてから一定時間後に閉まり、休止となります。
戸が閉まった後に利用者がかご室内に取り残されていたとしても…
- かご操作盤の戸開きボタンを押せば戸が開き、再び一定時間後に閉まります。

平常運転に戻すとき
乗場休止スイッチに三菱エレベーター専用鍵を差し込み、「休止」から「運転」へ切り替えてください。
エレベーターは、ただちに平常運転に戻ります。

利用者に休止を知らせるために貼り付けた、はり紙などを取り除いてください。
タイマーをご利用の場合
タイマーにより、あらかじめ設定された時間帯になると特定のエレベーターが休止します(1台の場合でも付加されている場合があります)。その他の時間帯ではエレベーターは平常運転を行います。
乗場休止スイッチに三菱エレベーター専用鍵を差し込み、キーの位置を「タイマー」へ切り替えてください。

タイマー運転を解除する場合は、乗場休止スイッチに三菱エレベーター専用鍵を差し込み、「タイマー」から「運転」へ切り替えてください。

- 設定された時間帯になると、登録されていたすべての乗場呼びは一斉に打ち消されて再登録はできません。
- かごは、かご呼びに応答しながら特定階(通常はいちばん下の階)に戻り、かご照明を消灯し、一定時間後、戸を閉じて運転を休止します。
この場合、戸開きボタンは点灯しており、押せば直ちに戸が開きますので、利用者をかご内に閉じこめてしまうことはありません。
※ タイマー設定は機械室内に設置された制御盤(機械室レスタイプの場合は昇降路内に設置された制御盤)で行いますので、タイマーに設定された時間帯を変更したいときは当社へご連絡ください。