休止・運転の基本手順 ②乗場休止スイッチがない場合
ここでは、乗場休止スイッチが付いていないエレベーターで、夜間・休日など、一定時間以上利用がなく、ビル管理の都合上、休止させる必要がある際の基本操作を説明いたします。
操作は、必ず管理者の方が行ってください。
操作を誤ると、事故につながるおそれがあります。
各種スイッチの位置や名称は、機種等によって異なる場合もありますので、詳細については当社の専門技術者へ確認してください。
平常運転に戻すとき、機種によっては、乗場戸の錠外し鍵を使わなければ戸を開けることができない場合があります。この錠外し鍵の使い方には専門的な知識が必要なため、当社が行う実地訓練を修了された管理者の方以外にはお渡ししておりません。
詳細については当社へお問い合わせください。
かご操作盤の開戸内スイッチによる休止・運転再開の操作手順
休止させるとき
エレベーターを休止させることを、掲示板やはり紙などで利用者へ知らせてください。
三菱エレベーター専用鍵を準備してください。
かご室内に入り、戸が閉まらないようにかご操作盤の戸開きボタンを押したまま、次の操作を行ってください。
(1) かご操作盤の開戸を解錠して開きます。
(2) 「運転−休止スイッチ」を「運転」側から「休止」側へ倒します。
※ 油圧式の場合は「運転−床合付休止スイッチ」を「運転」側から「床合休止」側へ倒します。
※ 機種によっては、ゆっくりと戸が閉まり始める場合がありますので、閉まり切らないよう手などで戸を押えてください。

「かご照明スイッチ」を「照明」側から「切」側に倒し、照明を消してください。

かご操作盤の開戸を閉めて、三菱エレベーター専用鍵を抜き取ってください。
かご室から出て、戸を手で閉めてください。
戸を開けたままにしておくと、火災発生時に被害を拡大するおそれがあります。
平常運転に戻すとき
三菱エレベーター専用鍵を準備してください。
かごを休止させた階の乗場の戸を手で開けてください。
かご室内に入り、かご操作盤の開戸を解錠して開いてください。
「かご照明スイッチ」を「切」側から「照明」側に倒し、照明をつけてください。

戸開きボタンを押したまま、次の操作を行ってください。
(1) 「運転−休止スイッチ」を「休止」側から「運転」側へ倒します。
※ 油圧式の場合は「運転−床合付休止スイッチ」を「床合付休止」側から「運転」側へ倒します。
(2) かご操作盤の開戸を閉めて、三菱エレベーター専用鍵を抜き取ってください。

利用者に休止を知らせるために貼り付けた、はり紙などを取り除いてください。