トラブルを未然に防止するために
故障や事故を未然に防止し、安全運行を維持するためには、機器管理だけでなく、利用者指導もきわめて大切です。
利用者が誤った使い方をしないよう、こまめに巡回点検をして指導したり、利用者説明会などを通じたご指導もしっかりと行ってください。
新たに入居される方がいらっしゃる場合は、正しい利用方法やマナーなどについてそのつどご指導ください。
事故や故障を防ぐための利用者へのご指導の内容
地震・火災・冠水時は、エレベーターを使わない
地震・火災・冠水時は、エレベーターを絶対に使わないようご指導ください。
地震・火災・冠水時に、エレベーターを使用すると、次のような二次災害を引き起こすおそれがあります。
- 地震時:停電や機器の故障・損壊などで閉じ込められる。
- 火災時:停電や機器の故障で閉じ込められたり、火や煙に巻かれたりする。
- 冠水時:停電や機器の故障で閉じ込められる。また漏電により感電する。
※ 利用者説明会のとき、新たに入居される方がいらっしゃるときはもちろん、防災訓練等の際にも、このことを必ず伝えるなど、利用者に繰り返しご指導してください。

戸に手を触れない、寄りかからない
かごや乗場の戸をむりやり開けないようご指導ください。
昇降路へ転落したり、故障や破損の原因となるおそれがあります。
※ かご内に閉じ込められても、窒息のおそれはありません。無理に脱出しようとせず、まずインターホンで外と連絡をとるように、日ごろから指導を行っておいてください。

ヒモ、コードなどが戸に挟まれないよう気をつける
戸にヒモ状のもの(なわとび、コード類、マフラー等)やチェーンを挟まないように気をつけるようご指導ください。
利用者が重大な事故にあうおそれがあります。また、故障につながるおそれがあります。

ペットを乗せるときは、ペットのヒモやクサリが戸に挟まれないように気をつけるようご指導ください。
※ ペットを乗せる時は、ヒモを戸に挟まないよう、カゴに入れるか腕に抱えることをお勧めいたします。
ペットと飼い主がかごと乗場に分かれたまま戸が閉まり、エレベーターが動くと、飼い主がペットにつないでいるヒモに引かれて重傷を負う、または、ペットの首が絞まり死傷するおそれがあります。

衣服やハンドバッグなどに気をつける
かご内に乗り込んだ際に、衣服やヒモ状のもの(ハンドバッグ等)が戸に挟まれないように気をつけるようご指導ください。
※ 万一、衣服やヒモ状のものを戸に挟んだときは、すぐに戸開ボタンを押し、取り除いてください。
そのままエレベーターが動くと傷害を負うおそれがあります。また、故障につながるおそれがあります。

壁と手すりのスキマなどに、頭や腕を挟まない
壁と手すりのスキマ、あるいは手すりと手すりの間などに頭、腕、手のひら、ひじなど人体の一部を挟みこまないよう、ご指導ください。
かご内の壁と手すりのスキマに頭や腕などを無理に入れると抜けなくなる場合があります。

戸に手を触れない、寄りかからない
かごに乗っているとき、乗場で待っているときに、戸に手を触れたり、寄りかかったりしないようにご指導ください。
※ 特に小さなお子様は、不意に手を伸ばして戸に触れることがありますのでご注意ください。

戸にぶつかったり、戸に挟まれたりして、けがをするおそれがあります。

戸が閉まり始めたらムリに乗り込まない
戸が閉まり始めたらムリに乗り込まないようにご指導ください。
戸にぶつかったり、戸に挟まれたりして、けがをするおそれがあります。

足元を確認して乗り降りする
かごの床と乗場の床に段差ができることがありますので、足元を確認して乗り降りするようご指導ください。
つまずいて転倒するおそれがあります。

小さなお子様だけでは乗らせない
小さなお子様には必ず保護者が付き添って乗るようにご指導ください。
お子様の思わぬ行動により事故が起こるおそれがあります。また、停電などで停止した場合、お子様だけでは対処できません

スキマや穴に指などを入れない
かごの戸などのスキマや、ファンの穴などに、指や細い物を入れないようご指導ください。
けがをしたり、破損・故障につながるおそれがあります。

飛び跳ねたり、ゆすったりしない
かご内で飛び跳ねたり、かごをゆすったりしないようご指導ください。
安全装置が作動し、閉じ込めのほか思わぬ事故が起こるおそれがあります。

かご内や乗場で子どもを遊ばせない
かご内や乗場付近で子どもを遊ばせないようご指導ください。
他の利用者に迷惑がかかったり、戸に挟まれたり、引き込まれたり、転倒したりするなど、思わぬ事故が起こるおそれがあります。

かご内は火気厳禁
かご内は火気厳禁です。タバコは灰皿に捨ててから乗るようにご指導ください。
かご内で喫煙すると、乗場との隙間から吸いがらが落ちて、火災の原因になることがあります。
※ 乗場付近に灰皿を備えるなどして、PRにも努めてください。

定員・積載量を守る
かごに定員を超えて乗り込んだり、積載量を超える荷物を積み込まないようご指導ください。
かごがずり落ちて事故になる可能性があります。
※ かご内の手すりと壁のスキマに腕や頭などを無理に入れると、抜けなくなることがあります。

ボタンを乱暴に扱わない
ボタンやスイッチを固い物やとがった物で突いたり、強く押したり、たたくなど、乱暴に扱わないようご指導ください。
故障や破損の原因となる場合があります。

用のないボタンに触れない
用のないボタンやスイッチ類に手を触れないようご指導ください。
他の利用者に迷惑がかかったり、故障や破損を引き起こす原因となる場合があります。また、間違って他の利用者の乗降中に戸閉ボタンを押すとけがをするおそれがあります。

戸に物をぶつけない
荷物の積み降ろしの際は、戸に荷物や手押し車をぶつけたり、物を挟んだりしないようご指導ください。
戸の故障の原因となるおそれがあります。

敷居溝へゴミなどを入れない
かごや乗場の敷居溝へゴミなどを捨てないようご指導ください。
敷居溝に挟まったゴミなどによって、戸の故障の原因となる場合があります。

不審な外来者に注意
防犯の観点からも、不審な外来者には気を付けてください。夜間などにエレベーターを利用する時は、ボタンが押せる操作盤の近くに乗るように、利用者にご指導ください。
※ 防犯装置(カメラなど)の設置も効果的です。詳しくは当社へご相談ください。
