必ず停止させてから。こまめに、欠かさず。
お手入れのポイント−その2
こまめな清掃を行うことが、エスカレーターの清潔さと快適さを長持ちさせます。
以下の内容を参考に、こまめなお手入れをお願いいたします。
お手入れの際は、事故防止のため、必ずエスカレーターを停止させてください。
警告
運転しながら作業を行うと、挟まれたり、巻き込まれたりしてけがをするおそれがあります。
清掃中は、防護柵などで利用者の進入防止措置を講じてください。
お手入れの際は、機器保護のため、必ず塗布した溶剤などが乾いてから、エスカレーターを運転してください。
注意
溶剤・消毒液・艶出し剤などが乾かないままエスカレーターを運転すると溶剤などが機器内部に入り、故障の原因となるおそれがあります。
部位別お手入れのポイント
移動手すり
1 清掃
ウレタン手すり | ゴム手すり | |
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軽度の汚れ |
きれいな水に浸してよく絞った布で、手すり表面を繰り返し拭いて付着した汚れを取り除く。
※手すりに傷が付くおそれがあるので乾拭きはしない。 |
きれいな水に浸してよく絞った布で、手すり表面を繰り返し拭いて付着した汚れを取り除く。
その後、乾拭きをする。
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やや目立つ汚れ |
水で10倍以上に希釈した中性洗剤または合成洗剤を、布に含ませ軽く絞るか、あるいは、固めのスポンジに水を含ませ、そのスポンジに中性洗剤または合成洗剤を数滴たらし、手すり表面を拭いて汚れを取り除く。
汚れが取れたら、きれいな水に浸してよく絞った布で、洗剤等が手すり表面に残らないようしっかりと拭き取る。
※手すりに傷が付くおそれがあるので乾拭きはしない。 |
水で10倍以上に希釈した中性洗剤または合成洗剤を、布に含ませ軽く絞るか、あるいは、固めのスポンジに水を含ませ、そのスポンジに中性洗剤または合成洗剤を数滴たらし、手すり表面を拭いて汚れを取り除く。
汚れが取れたら、きれいな水に浸してよく絞った布で、洗剤等が手すり表面に残らないようしっかりと拭き取る。
その後、乾拭きをする。
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ひどい汚れ |
固めのスポンジに水を含ませ、そのスポンジにクリームクレンザーを数滴たらして、手すり表面を拭いて汚れを取り除く。
汚れが取れたら、きれいな水に浸してよく絞った布で、洗剤等が手すり表面に残らないようしっかりと拭き取る。
※手すりに傷が付くおそれがあるので乾拭きはしない。 |
布にベンジンまたはアルコールを含ませるか、あるいは固めのスポンジに水を含ませ、そのスポンジにクリームクレンザーを数滴たらして、手すり表面を拭いて汚れを取り除く。
汚れが取れたら、きれいな水に浸してよく絞った布で、洗剤等が手すり表面に残らないようしっかりと拭き取る。
その後、乾拭きをする。
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2 消毒(必要に応じて)
(ウレタン手すり・ゴム手すり共通) |
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汚れを落とした後、消毒液(逆性石鹸を水で100倍に希釈)を布に含ませて手すり表面を軽く拭き、放置して乾燥させる。
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3 艶出し(必要に応じて)
ウレタン手すり | ゴム手すり |
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手すりが乾いてから、艶出し剤(シリコンエマルジョンを水で3倍以上に希釈)を布に含ませて手すり表面に塗布し、放置して乾燥をさせる。
※手すりに傷が付くおそれがあるので乾拭きはしない。 |
手すりが乾いてから、艶出し剤(シリコンエマルジョンを水で3倍以上に希釈)を布に含ませて手すり表面に塗布し、放置して乾燥をさせる。
その後、乾拭きをする。
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4 エスカレーターを運転し、隠れている部分(手入れをしていない部分)を見えるようにして停止させる。
5 手順1~4を繰り返し、全周の手入れを行う。
その他の注意事項
- ベンジンなどの溶剤や、過度に濃いシリコンエマルジョンは、手すりに塗布して濡れたま放置すると、手すりを傷めることがありますので、きれいに拭き取ってください。
- 変色や変形の原因となるおそれがありますので、手すりに熱を加えないでください。
- ベンジンやエチルアルコールは引火性の溶剤ですので、火気に近づけないでください。
- アルカリ洗剤や酸性洗剤は、意匠を痛めますので、絶対に使用しないでください。