操作の手順 ②運転開始
エスカレーターの運転をはじめる時の操作と安全チェックは、以下の要領で行ってください。
起動後の安全チェックが完了するまでは、利用者がエスカレーターに乗り込まないように、防護柵などで進入防止措置をとってください。
エスカレーターの起動停止により、利用者が転倒するなどして、事故につながるおそれがあります。
起動の操作手順
1 警報ブザーを鳴らす
警報ブザースイッチに三菱エスカレーター専用鍵を差し込み、「BUZZER」側へ回してブザーを鳴らし、運転を始めることを周囲の方へ合図してください。
三菱エスカレーター専用鍵を中間の位置に戻すと、ブザーは鳴り止みます。

2 利用者の有無を確かめる
周辺や踏段の上に利用者がいないことを確かめてください。
踏段上に利用者がいる場合は、絶対に起動させないでください。
踏段上に利用者がいるときに起動させると、利用者が転倒して事故につながるおそれがあります。

3 起動させる
起動スイッチに三菱エスカレーター専用鍵を差し込み、どちらか運転させたい方向(「UP」側または「DOWN」側)へ回してください。
三菱エスカレーター専用鍵を中間の位置に戻し、必ず抜いてください。
三菱エスカレーター専用鍵を付けたままにしておくと、利用者のイタズラにより思わぬ事故につながるおそれがあります。

起動後の安全チェック
4 停止スイッチで停止させる
上記①の手順で警報ブザーを鳴らしてください。
踏段の上に利用者がいないことを確認してください。
停止スイッチに三菱エスカレーター専用鍵を差し込み、「STOP」側へ回して運転を停止させてください。
三菱エスカレーター専用鍵を中間の位置に戻し、必ず抜いてください。
三菱エスカレーター専用鍵を付けたままにしておくと、利用者のイタズラにより思わぬ事故につながるおそれがあります。

5 非常停止ボタンで停止させる
上記①~③の手順で起動させてください。
上記①の手順で警報ブザーを鳴らしてください。
踏段の上に利用者がいないことを確認してください。
非常停止ボタンを押して運転を停止させてください。正常に停止しない場合は、当社へご連絡ください。
※ 非常停止ボタンの乱用防止カバーが取り外しできるタイプの場合は、カバーを外して動作確認を行い、動作確認後は正常な位置に戻してください。
※ 当社と遠隔監視のご契約をしている場合は、非常停止ボタンを動作させた後に一定時間を経過しても再起動しないと異常信号を発報することがありますのでご注意ください。

6 移動手すりを確認する
上記①~③の手順で起動させてください。
動きはじめたら、踏段と移動手すりが正常に動いているかを確認してください。
異常な音や振動がある場合は、上記④の手順で運転を停止し、当社へご連絡ください。
7 さらに試運転を行う
運転が正常に行われていることを確認したら、さらに数分間、試運転を行ってください。
試運転中に異常が発見されたら、上記④と同様の手順で運転を停止し、当社へご連絡ください。
8 運行を開始する
異常がないことを確認したら、進入防止措置を取り外し、運行を開始してください。
※ 操作盤は上下の乗降口2ヶ所にありますので、上記①~⑤項の手順は必ず上下双方で行ってください。