クラウドタイプのシステム構成図

　三菱電機ビルソリューションズ株式会社（取締役社長 松本 匡、本社：東京都千代田区）は、ビル管理業務においてクラウドを活用することで管理・運用負荷の軽減を図る、三菱統合ビルセキュリティーシステム「MELSAFETY-G」クラウドタイプを11月初旬（予定）に発売開始します。

　本システムは、入退室管理を中心に、エレベーター・空調・照明などのビル設備との連携をクラウド上のサーバーで行うもので、管理者は専用パソコンの所有やシステムの各種更新などが不要となるため、管理者の利便性向上と管理・運用の負荷軽減に寄与します。今回の発売により、三菱統合ビルセキュリティーシステム「MELSAFETY-G」のラインアップは、オンプレミス※1タイプとクラウドタイプとなり、お客さまのニーズに応じたシステム提案が可能となります。

1．クラウド化によりサーバー機器の設置・更新が不要で、管理者の業務負荷を軽減

クラウド化により、モバイルPCで監視・制御が可能となり、利便性が向上します。

定期的なサーバー機器の更新が不要となり、管理者の業務負荷を軽減します。

クラウドサーバーのバージョンアップやセキュリティーアップデートなどをサービス提供側で定期的に行うため、管理者は最新バージョンで使用できます。

２．セキュリティーゲート1扉から導入でき、当社製の既設機器を活用したシステム更新が可能。

セキュリティーゲート1扉（1台）から導入でき、小規模から大規模システムまで対応します。

オンプレミスタイプを導入済でも、当社製の既設機器（IDコントローラーやカードリーダー）を活用し、クラウドタイプへの更新が可能です。

BluetoothⓇ Low Energy（BLE）通信による、スマートフォンを用いた認証方法にも対応します。※2

３．建物の規模や用途に応じ、最適なクラウドサービスプランの選択が可能

必要な個人情報登録件数（人数）や通行履歴件数に応じてサービスプランを選択できます。※3

運用中のサービスプランの変更も可能です。

発売の概要

製品名	販売価格	サービス開始予定
三菱統合ビルセキュリティーシステム 「MELSAFETY-G」クラウドタイプ	個別見積もり	11月初旬（予定）

　近年の省人化・省力化ニーズの高まりを背景に、入退室管理システムをはじめとしたビル管理設備の市場においてもIoT化による作業効率の向上が進んでいます。当社は従来、入退室管理システムを求めるお客さまに対し、オンプレミスタイプの統合ビルセキュリティーシステムを提供してまいりました。ビル管理業務は設備投資から運用まで多岐にわたりますが、設備の導入・維持・更新はお客さまにとっては負担となるため、設備の維持や更新の負担軽減に寄与するクラウドサーバーを活用したシステムを開発しました。

　今後も利便性の向上を図り、将来的にはクラウドサービスを通じて得られるデータを利活用し、お客さまの要望に応じたフレキシブルな機能追加や削除を可能とするシステムの開発を進めます。当社はビルソリューションプロバイダーとして、お客さまに寄り添い、ビルやオフィス空間のスマート化に向けた課題解決を行うため、さまざまなビル設備やサービスを組み合わせ、新たな価値の創出に貢献します。

　サービスプランの契約に加え、IoTゲートウェイ、IDコントローラー等のハードウェアが必要です（個別見積り）。

項目	サービスプラン（システム構成）例
個人情報登録件（人）数	3,000件（人）
通行履歴蓄積件数	100,000件
総合履歴蓄積件数	110,000件
IoTゲートウェイの台数	1台
WEB画面への同時接続数	5台
IDコントローラー台数	25台
管理可能な扉数	100扉

　「MELSAFETY-G」の認証方法の1つに、BLE通信を活用し、スマートフォンで扉の入退室を実施する方法があります。スマートフォンを所持し、BLEリーダーに手をかざすことで認証が可能となるため（センサー認証）、出社時や頻繁なオフィス・事務所の出入りがある際にもセキュリティー性を確保しつつ、利便性の高い運用が可能です。クラウドタイプへの更新の際に、カードリーダーをBLEリーダーへ変更することも可能です。

スマートフォンを用いた認証方法のイメージ

「MELSAFETY」は三菱電機株式会社の登録商標です。
「Bluetooth」ワードマークは、Bluetooth　SIG,Incの登録商標です。

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※1 サーバーやソフトウェアなどの情報システムを使用者が管理する施設内に設置し運用することです。
※2 別途、専用アプリケーションのインストール、ID発行のご契約、BLEリーダーが必要です。
※3 別途、クラウドサービスのご契約が必要です。