
東京電機大学神田キャンパスおよび神田警察署の跡地に建てられた、地上21階地下1階建ての複合ビル。低層部には商業施設やホール、貸会議室、高層部はテナントオフィスが入る。中間層(1階と2階の間)免震構造や、電力ネットワークを用いた非常災害時の周辺ビルへの電力供給・融通が可能となるシステム等を導入し高い防災性能を備えている。足元には2カ所に開放的な広場が設けられ、オフィスワーカーや地域の人びとが自由に利用できる。
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ギャラリー
災害発生時にエレベーター利用者が安全に避難できるようにしたい
エレベーターが古く災害対策や耐震面で不安がある
地震発生後、なるべく早くエレベーターを復旧させたい
三菱エレベーターには様々な防災
機能が備わっています。
また、メンテナンスサービスとの
組合せにより、
さらなる防災対策
が可能になります。
過去の災害や事故により大きく見直されてきたエレベーターの安全基準への対応に加え、
地震や停電、火災や大雨など様々な災害リスクへの備えが求められています。
過去に起きた地震や事故によりエレベーターの安全基準は大きく見直されてきました。現在のエレベーターでは、閉込めや故障・損傷抑止のための対策が建築基準法令で新たに義務付けられています。
今後の大規模地震や広域災害の発生に備え、被害を最小限に抑えるための予防対策と、もし災害が発生した場合の安心できるバックアップ体制など、十分な備えが重要です。
三菱エレベーターでは地震への対策に加え、様々な防災機能やサービスを提供しています。そのため、地震だけでなく、停電、火災や大雨など、エレベーターに関する総合的な災害対策についてのご提案をすることができます。防災に関連する機能やサービスの一部をご紹介します。
地震 初期微動を感知し最寄階で戸開
地震が発生した場合、本震(S波)の前に到達する初期微動(P波)をセンサで感知。最寄階に着床してドアを開きます。閉込めを最小限にする安心の機能です。
地震 エレベーターを自動診断&復旧
地震時管制運転装置で休止させたエレベーターを、ELE-Quickが自動診断。異常がなければ約15分※で運転を再開させる機能です。(保守メニュー)
地震 利用者へ運転休止をお知らせ
エレベーターが運転休止すると休止灯が点灯し、エレベーターが使用できないことをわかりやすくお知らせします。
また、地震などによる運転休止中に乗場ボタンが押されると、アラーム音を発して使用不能であることを伝えます(有償付加仕様)。
停電 バッテリーで最寄り階に自動停止
停電などでご利用者が閉込められた場合、自動的に状態確認。非常用バッテリーで速やかに最寄階まで自動運転し、ドアを開けます。
大雨 自動で上方階に待機し被害を軽減
気象庁の「大雨警報」と連動し自動で上方階待機や休止制御を行います。大雨発生時の冠水による被害を軽減します。
火災 迅速な避難を促し二次災害を防止
火災が発生した場合、エレベーターを避難階へ直行させ、ご利用者の迅速な避難を促し、閉込めを防ぎます。その後、運転を休止させ二次被害を防ぎます。
広範囲での被害が想定される大規模地震や広域災害。
充実したサポート体制に加えて、
被害エリア外からのバックアップ体制も早期復旧の鍵となります。
大規模地震や広域災害などの発生時には、幅広い範囲でエレベーターに影響が出ることが想定されます。
エレベーターに備え付けられている機能やサービスによる防災対応に加えて、フィールドエンジニアの人手による復旧・バックアップ体制も欠かせません。
当社では、全国約280箇所のサービス拠点、ビル設備に精通した専門技術者を約6.000名を擁しています。日常の点検だけなく、災害などの緊急時には、全国の最寄りのサービス拠点からエンジニアが迅速に対応を行います。また、全国に8箇所ある情報センターでは、お客様からの電話に24時間365日で対応しており、必要に応じてエンジニアの緊急出動を指示し現地に急行させます。加えて、資材センターも全国に8箇所あり、迅速な部品供給と早期復旧をサポートしています。
ビル設備に精通した専門技術者が定期的なメンテナンスと運用改善のご提案を行います。
日常点検だけでなくトラブル発生時にも全国の最寄りのサービス拠点からエンジニアが迅速に対応します。
ビル設備の遠隔管理やお客様からの電話に24時間365日対応。必要に応じてフィールドエンジニアを急行させます。
ビル設備の膨大な部品を管理し、迅速な供給で設備のメンテナンスや故障の際の早期復旧をサポートします。
当社では全国規模のサービス体制のもと、大規模地震などの緊急時には、災害対策本部・総合指令室を設置し、被害状況の一元的な把握、地域を超えたバックアップ体制の確立に努めています。
例えば、2011年3月11日に発生した東日本大震災では、昇降機(エレベーター・エスカレーター)が約59,000台※1停止しました。当社自体も物流センターの自動倉庫の損傷や、支店・営業所の損傷・閉鎖を強いられるなか、全国からエンジニア600名※2を被災地に派遣し、総力をあげて復旧対応にあたりました。その結果、発生から3日後の復旧率は約94%※3と、多くのエレベーター・エスカレーターの早期復旧を実現することができました。
2011年3月11日~3月13日の3日間で発生した本震・余震などにより、停止した全社延べ台数。
2011年5月31日までの東北支社、関越支社受入れ応援者の延べ人数。(ファシリティ部門など含む)
物損および建物側の被害によるものを除く。
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故障対応等、緊急のご連絡については、お電話でお願いいたします。
東京電機大学神田キャンパスおよび神田警察署の跡地に建てられた、地上21階地下1階建ての複合ビル。低層部には商業施設やホール、貸会議室、高層部はテナントオフィスが入る。中間層(1階と2階の間)免震構造や、電力ネットワークを用いた非常災害時の周辺ビルへの電力供給・融通が可能となるシステム等を導入し高い防災性能を備えている。足元には2カ所に開放的な広場が設けられ、オフィスワーカーや地域の人びとが自由に利用できる。
テナントビルの資産価値を維持・向上していくために、より信頼できるエレベーターメンテナンスサービスの導入を検討していた。
施設の拡大に伴い、エレベーターを増やし計34台が稼働。竣工時から設置されている19台は経年劣化もありリニューアルが必要な時期を迎えていた。