昇降機事業のサステナブル

より良い未来のために
エレベーターから
できること。

心地よさも、確かな品質も、
環境への配慮も。
毎日の移動を支えるものだからこそ、
私たちは、その全てに向き合い、
一つ一つの選択を重ねていきます。

なぜ、昇降機事業でもサステナブルが必要なのか

長く使われるものだから、
素材から考える。

エレベーターは、建物の使い心地や印象をつくる空間です。
建物とともに20〜25年使われる設備のため、
素材選びも重要なポイントです。

近年、製品やサービスに関わるさまざまな方々との対話を通じて、
安全性に加え、建物に求められる価値が広がっていることを感じています。
品質は確かか。カーボンニュートラルやESGにどう貢献するのか。
建物の資産価値や、テナントの満足にちゃんとつながるか。
環境への配慮も、建物の魅力や選ばれる理由を考える上で、
大切な要素の一つになっています。

だからこそ、私たちはエレベーターのサステナブルを、素材から考えます。

※ESG…Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス(企業統治))を考慮した投資活動や経営・事業活動を指す

私たちが考える、エレベーターのサステナブル

環境への配慮を、
特別なことにしない。

エレベーターの壁や床、手すり、操作盤などは、
一つ一つは小さな部材でも、環境への影響は積み重なっていきます。
意匠性・品質・環境配慮すべてに配慮すること。
それを、多くのお客さまが当たり前に選べるものにすること。
環境への配慮を、エレベーターの新しい「当たり前」へ。
その考えを、標準形エレベーター「AXIEZ-LINKs」の新しい意匠として形にしました。

標準形エレベーター

AXIEZ-LINKs

GXスチールのかご室の壁、バイオマス素材の床タイル、エコグリップカバー、植物由来バイオプラスチックのボタンリング。
かご室の壁・床・手すり・操作盤——毎日、人の目に触れ、手に触れる場所から、使う素材を見直しました。

AXIEZ-LINKsのかご室。吊天井・天井反射板・正面壁・側面壁・上板・戸にはGXスチールを採用し、鋼材製造による温室効果ガス排出量を削減。バイオマス床タイルは卵殻由来のバイオマス素材で、使用済み卵殻を粉砕・加工してバイオマス床材に再生し卵殻を再利用。ボタンリングはとうもろこしなど植物由来の素材で石油使用量を削減。エコグリップカバーはりんごの搾りかす、ヒノキの木粉由来のバイオマス素材で石油使用量を削減。

素材を変える。
その先まで考える。

4つの視点から、エレベーターのサステナブルを考えています。

  • 01 温暖化対策

    つくるときから、
    温室効果ガスを減らす。

    GXスチールやバイオマス素材の採用など、製品ライフサイクル全体での環境負荷低減に取り組んでいます。

  • 02 材料の安定供給

    資源の選択肢を広げ、
    安定供給へ。

    石油由来素材への依存を減らし、バイオマス素材や再生素材など、原料の選択肢を広げながら、保守部品を含めた安定供給を目指します。

  • 03 資源循環

    副産物に、
    新しい行き先を。

    りんごの搾りかす、ヒノキの木粉、使用済みの卵殻。未利用資源や副産物を、エレベーターの部材として生かしています。

  • 04 地域創生

    地域の素材を、
    地域の価値へ。

    りんご農家や林業、素材メーカー、行政など、地域とのつながりから生まれた素材の採用を通じて、地域の新しい価値づくりに貢献します。

数字で見える、確かな変化。

素材を変えることで、何がどれだけ変わるのか。4つの素材が生み出す効果を、数字でご紹介します。

  • GXスチール(壁面・戸・天井)

    鋼材の製造に由来する
    温室効果ガス排出量

    約2.7t(CO2eq)/t削減

    鋼材1トンあたり

  • バイオマス素材の床タイル

    卵殻

    約250個分を再利用

    ※いずれもP型11人乗りエレベーター1台あたり

  • バイオマス素材のボタンリング

    製品に含まれるバイオマス度

    約38%達成

    バイオマス度を上げることで石油使用量を削減

  • バイオマス素材のエコグリップカバー

    りんごの搾りかすの場合
    石油使用量

    約25%削減

    (ヒノキの木粉の場合は70%削減)
    (当社従来仕様同サイズ皮革カバー比)

サステナブルな共創の取り組み

人と話す。そこから、ものづくりが動き出す。

素材をつくる企業、地域や行政、建物をつくるお客さま。
異なる立場の人と話すことでそれまで見えなかった課題や、新しい素材の可能性に気付くことができます。
私たちの共創は、人と人との対話から始まります。

対話から生まれた選択を、未来へ。

温暖化や資源循環の課題に、昇降機事業として何ができるか。その想いから、環境配慮型素材に着目しました。異業種や地域、素材メーカーとの対話により、これまでにない素材の活用方法が生まれています。私たちは、環境への配慮を一部の選択肢にとどめず、標準仕様として製品に組み込むことにしました。意匠性・品質・環境配慮においてさまざまな試行錯誤が必要でした。

これからも多様な知恵を取り入れ、持続可能な社会に向けて、企業として選び、実行し続けたいと考えています。

事業戦略本部・昇降機販売企画部 副部長 井上久和
事業戦略本部・
昇降機販売企画部 副部長
井上 久和

製造だけで終わらない取り組み

つくった後も、
できることがある。

製品を作るときだけでなく、その後のサービスにも、資源を生かす仕組みを広げています。
2026年4月からは、使用済みのプリント基板を回収・修理し、再び生かす「リビルト」を開始。
廃棄物を減らしながら、保守部品の安定供給にもつなげています。

リビルト基板について