概要

目的/課題 竣工時から稼働する本店第2ビルのエレベーターの老朽化が進み、耐震基準への適合や安全性確保の観点から更新が急務となっていた。
また、来店者・職員の安全確保や災害時の迅速な復旧体制を整えることが課題だった。
解決策 エレベーター2基のうち稼働率の高い1基を先行して最新式にリニューアルし、地震時エレベーター自動診断&復旧システム「ELE-Quick(エレクイック)」※を導入。工期は1週間で、営業時間中はもう1基を稼働させて利用者への影響を最小限に抑えた。

※三菱エレベーターリモートメンテナンス契約をご契約のエレベーターに導入可能
効果 職員からは「明るくなった」「清潔感が増した」と好評で、日常の使い心地が向上した。
さらに2026年4月に発生した十勝地方南部の地震では、リニューアルしたエレベーターで「エレクイック」が作動し、災害時の早期復旧が実証された。

インタビュー

導入の経緯・背景

Q 今回のエレベーターリニューアルの背景・経緯・工期等について教えてください

 本店第2ビルは1998年竣工で、システム部門や地域サポート部、結婚相談所「おびしんキューピット」などが入居しています。竣工時から稼働するエレベーターの老朽化が進み、最新の耐震基準や安全性確保の観点から更新が必要でした。
 三菱電機ビルソリューションズから2023年頃よりリニューアル提案を受け、稼働率の高い1基を優先して最新式へ更新する方針を決定しました。工事は2025年12月に実施し、工期は1週間でした。営業時間中はもう1基を稼働させ、動線への配慮や利用者への声がけを徹底することで、来店するお客さまへの影響を最小限に抑えました。
 また、かご内の壁や天井、操作盤、照明も一新され、職員からは「明るくなった」「清潔感が増した」と好評です。設備の安定稼働を維持するための重要なリニューアルとなりました。

帯広信用金庫 総務部長 安田 弘貴氏

「エレクイック」を導入した経緯

Q エレベーターリニューアルに併せて「エレクイック」を導入した経緯とその効果を教えてください

 最新の耐震基準への適合に加え、地震発生時にお客さまや職員の安全を最優先に確保するため、導入を決めました。
 「エレクイック」は、地震時管制運転装置で休止したエレベーターのロープや装置の異常の有無を自動で診断し、安全性の確認を経て運転を再開するシステムです。
 2026年4月に十勝地方南部で最大震度5強の地震が発生した際には、市内の多くのエレベーターが地震時管制運転装置などで停止し、復旧に時間を要する中、第2ビルのリニューアル後のエレベーターは最寄り階で停止した後、「エレクイック」が作動し、自動診断で復旧しました。本店ビルの他のエレベーターは自動停止し、エンジニアによる復旧を待っていましたが、第2ビルのエレベーターは始業前に復旧しており、心強さを感じました。

設備維持に関する考え

Q 設備の維持管理に関する考えをお聞かせください

 設備維持においては、法令を順守した上で、安全・安心が保たれているかを重視します。設備や建物の更新を検討する際は劣化診断等の結果を参考に、必要であれば建て替えや新設への計画変更もためらわず行います。
 仮に診断で不適合が出た場合は、コストにかかわらずお客さまや職員、そして地域の方々の安全・安心を最優先に意思決定を行う方針です。
 また、設備の不具合が発生してから対応するのではなく、未然の対策を基本とし、優先度の高い設備から計画的に更新していくことを重視しています。
 地域金融機関としての責務を踏まえ、帯広信用金庫は今後も、お客さまが安心して来店でき、職員が安全に働ける環境づくりに継続して取り組んでいきます。

ギャラリー

その他・補足事項

 帯広信用金庫は、2026年度から中期経営計画「Connect&Create〜つなぐ、創る、十勝の可能性〜」を掲げ、資金提供にとどまらない各種サービスを提供。コンサルティング機能を強化し地域の事業者をつなぐハブとしての役割を目指しています。
 DXやGX、省エネの推進にも注力し、2026年2月に建て替えた稲田支店では、同金庫として初めて「ZEB Ready※」認証を取得。本店第2ビルでも既存設備の省エネ化に取り組んでいます。

※一次エネルギー消費量の50%以上削減に適合した建築物
<本記事は広報誌「Fika!」秋号(通巻19号)2026年10月1日発行にて掲載>

担当者紹介

小野 利温
北海道支社 帯広営業所
担当者:小野 利温

帯広信用金庫さまとは長いお付き合いがあり、何かあればすぐにご連絡をいただける関係にあります。今回のリニューアルは営業時間中の工事だったため、動線に物を置かないよう配慮したり、代替ルートを確保するなど、職員や来館者の方々にご迷惑をおかけしないよう心がけました。
「お客さまにとって一番身近な存在でありたい」をモットーにしており、直接お会いしてのコミュニケーションを大切にしています。地域に根ざした企業が多い十勝地方において、昇降機保守をはじめ照明や空調などの設備面から皆さまの事業活動を支え、ひいては地域全体の発展に貢献してまいります。

施設概要

【所在地】北海道帯広市西2条南7丁目13番地
【構造】地下1階、地上5階
【開業年月】1996年

資料ダウンロード

お問い合わせ

製品・ソリューションの導入に関するご質問・ご相談はこちらから

事例をPDFでご覧になりたい方