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2026年冬号/Vol.16
トラベル・スケッチ 鹿児島オフショット

2026年冬号/Vol.16の「トラベル・スケッチ」で特集した「発酵の不思議 南国・薩摩の麹パワー」 のオフショット集をお届けします。
<撮影 香川康之>

約150年ぶりに復元された城門「鶴丸城跡 御楼門」

江戸時代、薩摩藩主・島津家の居城「鶴丸城」の正門として築かれた御楼門。明治初期に焼失しましたが、2020年、約150年ぶりに復元されました。高さ約20m、幅約20mの国内最大級の城門で、夜間にはライトアップが行われ、城下町の新たなシンボルとして親しまれています。

鹿児島の焼酎文化を象徴する酒器「黒じょか」

(撮影協力/仙巌園ブランドショップ)
※仙巌園ブランドショップでの取扱状況は時期により異なります。

鉄分を多く含む黒い陶土でつくられ、重厚な質感と高い保温性が特徴。焼酎を水で割って一晩寝かせ、黒じょかで温める「前割り」が本来の飲み方。口当たりがやわらかくなります。写真は指宿長太郎焼の名工・有山禮石さんの作品。

光の角度で表情を変える薩摩切子の「二色酒盃 寿恵瑠(じゅえる)」

(撮影協力/仙巌園ブランドショップ)

透明ガラスに二色の色ガラスを重ねてカットを施した「二色酒盃」。薩摩切子ならではの「ぼかし」と呼ばれるグラデーションとコントラストが美しく見えるカッティングを施しているのが特徴です。冷酒や食前酒を注ぐと、器の中にやわらかな彩りが広がります。

郷土の味を包み込んだ一枚「さつまあげ」

(撮影協力/かごしま黒豚六白亭)

魚のすり身に、サツマイモやにんじんなど地元野菜を加えて揚げた、鹿児島を代表する名物料理。「かごしま黒豚六白亭」では、地元で人気の「よしや蒲鉾店」のさつまあげを使用。鹿児島らしい甘めの味わいが特徴で、しっとりとした口当たりと香ばしい風味が楽しめます。

現地でこそ味わえる鮮度「きびなごの刺身」

(撮影協力/かごしま黒豚六白亭)

一年を通して水揚げされるきびなごですが、特に冬場は脂がのってうまみが増す旬の時期。鹿児島では、垂直に仕掛けた網に魚を引っかけて獲る「刺し網漁」が行われており、一定の大きさの魚が選別されるため、サイズがそろって見た目も美しく仕上がります。透き通る銀色の身には、ほどよい脂と上品な甘みがあり、酢味噌を添えて味わうのが、鹿児島ならではの楽しみです。

スイーツ専門店で人気の「ベイクドシリーズ」

(撮影協力/唐芋菓子専門店 天文館フェスティバロ)

鹿児島特産のサツマイモの魅力を生かした焼き菓子。「はるか」(右奥)は、二種のサツマイモと、中央に木イチゴジャムを添えて。「知覧茶」(手前)は南九州市産の一番茶「さえみどり」を練り込み、深い香りが広がります。「なな紫」(左奥)は七種の紫芋をブレンドし、すっきりした甘さが魅力です。

麹の魅力を体感できる直売ショップ「河内源一郎商店」

(撮影協力/河内源一郎商店)

霧島市にある麹メーカー「河内源一郎商店」の直売ショップでは、自社で培養した麹菌を使った商品を販売。甘酒や調味料のほか、同社の麹を使う蔵元の焼酎などがそろいます。発酵の工程を紹介する展示や、試食・試飲ができるスペースもあり、麹文化を身近に感じられるスポットです。

名峰を望む茶の里「知覧の茶畑と開聞岳」

南九州市は県内有数の茶の産地として知られ、温暖な気候と霧に包まれる地形が香り高い茶葉を育てます。なかでも「知覧茶」は、深いコクとやわらかな甘みで全国に名を知られる銘茶。背景にそびえる開聞岳は、円錐形の美しい姿から“薩摩富士”と呼ばれ、のどかな茶畑の風景に凛とした存在感を添えています。


表紙
2026年冬号/Vol.16

発酵の不思議 南国・薩摩の麹パワー

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