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2025年夏号/Vol.14
トラベル・スケッチ 大阪 オフショット

2025年夏号/Vol.14の「トラベル・スケッチ」で特集した「進化する大阪 食と水の都の多彩な顔」 のオフショット集をお届けします。
<撮影 香川康之>

安全祈願、商売繁盛で信仰を集める「法善寺金毘羅堂(ほうぜんじこんぴらどう)」

(撮影協力/法善寺)

道頓堀商店街からすぐ近く、難波の静かな路地沿いに「法善寺」はあります。寛永14(1637)年、京都からこの地に移転してきた当時、難波は港町で、目の前は海でした。地名通り、海がよく荒れる場所だったことから、海上安全の守り神である「金毘羅天王(こんぴらてんのう)」を祀り、大漁や航海の安全を祈願しました。道頓堀川では商売の荷物の運搬が盛んに行われるようになり、安全祈願、商売繁盛の神様として信仰を集めています。

朝から夜まで観光客が押し寄せる「道頓堀」

(撮影協力/道頓堀商店会)

「おもろい」「派手」「陽気」といった大阪のイメージが凝縮されている道頓堀。朝から夜遅くまで、国内外からの観光客が押し寄せる大人気スポットで、通りにはお好み焼きやたこ焼き、串かつなどの飲食店がずらり。おなじみの「くいだおれ太郎」をはじめ、巨大な立体看板には圧倒されてしまいます。

1年安泰「鯛みくじ」

(撮影協力/難波八阪神社)

迫力満点の「獅子殿」が出迎えてくれる「難波八阪神社(なんばやさかじんじゃ)」は、おみくじもじつに個性的です。写真はとてもカラフルな「鯛みくじ」。「安泰(鯛)」にかけたおみくじで、これを引くと1年を安泰に過ごせるかもしれません。ほかに恋愛運を占える「鯉(恋)みくじ」、ユニークな形の「だるまみくじ」「扇子みくじ」などもあります。

誰でも気軽に立ち寄れる「大阪中之島美術館」

(撮影協力/大阪中之島美術館)

「大阪中之島美術館」は、令和4(2022)年、水都・大阪のシンボルである中之島に誕生しました。19世紀後半から現代までの美術とデザインを専門とし、各種展覧会が開かれています。誰でも気軽に立ち寄れる遊歩空間やフリーで入館できるエリアがあり、カフェやショップを自由に利用できるのも魅力です。

JR大阪駅のすぐ前に広がる「うめきた広場」

(撮影協力/グランフロント大阪)

近年、JR大阪駅(梅田)周辺は再開発によって大きく変貌しています。中央北口方面のエリア、愛称「うめきた」に整備された憩いのスペースが「うめきた広場」。新しい大阪を象徴する場所で、すぐ近くには都市公園を中心とした大型複合施設の「グラングリーン大阪」や、屋上に展望台のある「梅田スカイビル」が見えます。

天井の枕木に当時の面影を感じる「創造のみち」

(撮影協力/グランフロント大阪)

JR 大阪駅と直結した大型複合商業施設「グランフロント大阪」。その「北館」「南館」をつなぐ歩行者モール「創造のみち」には店舗が連なり、活気にあふれています。この地にはかつて貨物ヤードがあったことから、天井の素材に線路の枕木が再利用され、当時の面影を感じることができます。

「アートでつながるまち。」のオブジェ「MUSE」

(写真提供/グランフロント大阪)

「アートでつながるまち。」をコンセプトに新進気鋭のアーティストを起用する「グランフロント大阪」の「ART SCRAMBLE」プロジェクト。「南館せせらぎテラス」にある「MUSE」(写真)は、現代美術家・笹岡由梨子氏の作品で、彼女自身が時計の針となり、30分ごとに都市の機能を補完するように音楽と映像で広場に時を告げます。

じっくり煮込んだ大阪名物「どて焼き」

(撮影協力/串かつだるま道頓堀店)

「食い倒れのまち」大阪を代表するご当地グルメの1つが「どて焼き」。下ゆでした牛のすじ肉にコンニャクを合わせ、味噌やみりんで長時間、ことこと煮込んで作ります。甘辛さがよく染み込んだすじ肉は、口に入れるとほろりとほどけて、たまらない味わい。


表紙
2025年夏号/Vol.14

進化する大阪 食と水の都の多彩な顔

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