2025年春号/Vol.13の「トラベル・スケッチ」で特集した「ものづくりのまち 福井の新しい風」」 のオフショット集をお届けします。
<撮影 香川康之>
眼鏡づくりの歴史と文化に触れられる「めがね博物館」

国産眼鏡フレームの約9割を生産する鯖江市にある「めがねミュージアム」の「めがね博物館」では、100年続く眼鏡づくりの歴史と文化に触れることができます。職人の手仕事を支えてきた道具の展示(写真)や江戸時代~昭和にかけての眼鏡の形の変遷を知ることができます。
「メガネストリート」で“眼鏡モニュメント”めぐり

ハピラインふくい線鯖江駅から「めがねミュージアム」に向かう約900メートルの「メガネストリート」には、至るところに眼鏡のモニュメントがあります。眼鏡型のベンチ(写真)や眼鏡の顔出しパネル、眼鏡をかけた車止めなどを発見しながら歩いてみると、“眼鏡のまち鯖江”をいっそう身近に感じることができます。
越前漆器の技術の粋を集めた「越前塗山車(えちぜんぬりだし)」
下地から最終工程まですべて越前漆器の職人によってつくられた山車(全長4.1メートル、高さ3.5メートル)。制作に約3年を要したといいます。山車の各所に漆で絵を描き金粉をのせる蒔絵(まきえ)や、漆の表面を彫って金箔や金粉を入れる沈金(ちんきん)が施されるなど越前漆器の技が凝縮されています。

紙漉き体験や豊富な和紙の品揃えを楽しめる「パピルス館」

越前和紙の複合施設「越前和紙の里」にある「パピルス館」では、大人から子どもまで紙漉き体験を楽しむことができます。うちわづくりやだるまづくりなどのメニューがあり、自由な発想で自分だけの和紙作品をつくることができます。館内の「和紙処えちぜん」では、特殊和紙から和紙文具までさまざまな和紙が豊富に揃い、買い物を楽しめます。
実物大の迫力、動く恐竜ロボット「フクイティタン」

JR福井駅周辺には実に23体もの恐竜モニュメントがあります。写真は、実物大につくられた恐竜ロボットの「フクイティタン」。2007年に勝山市で化石が発掘され、竜脚類の新種としてこの学名がつけられました。9時から21時の間、鳴いたり動いたりする姿を見ることができ、今にも歩き出しそうな迫力があります。
恐竜の時代を体感できる?「3面ダイノシアター」

福井県立恐竜博物館の「3面ダイノシアター」。1面(高さ9メートル・横16メートル)がコの字型3面に組まれた巨大スクリーンで、実物大の恐竜が動き回る映像を楽しめます。福井県で発見された恐竜が登場する「福井編」と、後期白亜紀が舞台の「ララミディア大陸編」が交互に上映されます。
5本焼きと秘伝のタレが自慢!福井発祥の焼き鳥
1959(昭和34)年に福井市で開業し、今や国内各地でチェーン展開する「やきとりの名門 秋吉」の焼き鳥です。同じ種類の5本注文が決まりで、焼場でも5本を同時に焼きあげます。理由は5本同時に焼くことで火力が分散され、柔らかく焼き上がるためです。秘伝のタレも絶品。一番人気は厳選されたメス鶏だけを使用した「純けい」で、噛めば噛むほどうま味があふれます。

品質、味ともに全国トップレベルの福井の味覚「越前ガニ」

「越前ガニ」は福井県の漁港に水揚げされる雄のズワイガニを指します。冬の味覚の王者とも呼ばれ、漁期は毎年11月6日~3月20日。はさみの根元に付いている黄色いタグは、福井県の漁港で水揚げされたことの証明です。ぎっしり詰まった身は瑞々しく上品な甘みがあり、濃厚なカニ味噌もたっぷりで食べ応え十分です。
