休暇村リトリート安曇野ホテル

概要

インタビュー

導入の経緯・背景

Q 今回のリニューアルの背景、経緯を教えてください

当ホテルは公共の保養施設として約30年間、適切に管理されてきました。大規模な修繕については、本部と予算や日程を調整しながら計画的に進めています。2020年のリニューアルオープンに伴って宴会場と研修室を８つの客室に改装し、その際、空調設備は個別分散方式を採用しました。今回の空調設備リニューアルでは、経年劣化による出力低下や故障リスクへの対応するとともに、お客さまの快適性向上を目的に、既存の客室（22室）やダイニング（里山）・厨房を従来のセントラル方式から個別分散方式にしました。

リニューアル・工事のポイント

Q リニューアルの内容や工事期間中の状況について教えてください

既存の客室は、ズバ暖スリムを採用して個別分散方式に切り替えました。ダイニング（里山）、厨房内については小型の空冷方式の熱源機を導入し、微妙な温度調整を可能にすると同時に省スペース・省エネを実現しました。工事は５日間の集中作業期間以外は、ホテルの営業を継続しながら行いました。お客さまの滞在時の工事のため、細心の注意を払い、綿密な工事スケジュールを組みました。例えば室外機の取り付けは、客室からの景観が損なわれないよう足場が窓にかからないようにし、音が発生する工事はチェックアウトからチェックインの間に行いました。ホテル周辺には民家もあるため近隣にも配慮し、騒音の発生は最小限に抑えました。工事期間中に宿泊客からの苦情はなく、工事は予定通り終了しました。

導入の成果

Q リニューアルの効果やお客さまの評価について教えてください

お客さま自身で室温調整ができるようになったことや、和洋室の内装に合わせて木目調にした室内機のデザインなどが常連のお客さまから好評です。大浴場（脱衣場）も細かい温度設定ができるようになったことで、お客さまから「脱衣場が暖かくていいね」というお声を頂戴しました。また、以前は客室の空調が終日回っているような状態でしたが、現在は一定温度に達すると停止する機能を装備したことなどにより省エネ効果が表れています。当ホテルの目標とする最大使用電力は187kW以内におさめることですが、 2021年度の最大使用電力の平均は180kW前後でした。リニューアル後の平均は160kW後半まで下がっています。空調設備が電力消費量に占めるウェートは高く、リューアルにより効果が表れています。