
本館の空調機が設置から16年経ち、更新時期を迎えていた。客室では風量しか調整できず、寒暖、温度などはお客様個別のご要望に対応することができなかったことから、空調設備リニューアルの検討を開始した。
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インタビュー
ビル利用者やテナントから空調に対する要望がでている
快適な空調環境とコストのバランスをどう取るか悩ましい
空調設備が古く故障や不具合の心配がある
室内の快適性を高めるためには適切な空調管理が欠かせません。
空調の気流制御や温度ムラを抑えることに加え
温度×湿度×換気のバランスをとりながら省エネと快適性を両立することが重要です。
室内の快適性を高めるためには気流や温度を適切に制御できる空調機器の導入が効果的です。
同じ室内でも、太陽の影響などで時間帯によって暑さ寒さが変わることがあります。
また、隅々まで空調の風が行き届かずに室内全体の温度にムラがでてしまうこともあります。室内機の吹き出し口の角度によっては、人へ直接気流が当たることで、寒すぎたり暑すぎたりと、快適性が損なわれることもあります。
そのため、室内の快適性を高めるためには、温度をできるだけ均一に保ち、人に直接気流が当たらないような工夫が重要です。
当社の空調機器では、室内の快適性を高めるために気流制御や温度ムラ解消につながる機能を提供しています。例えば「ぐるっとスマート気流」 という機能では、360°回転しながらエリアごとの床温度や人の位置・数まで検知する「人感ムーブアイ」と、上下左右360°方向への風向調整が可能な「左右ルーバーユニット」を組み合わせ、室内の快適性を高める工夫を施しています。
人感ムーブアイによるセンシングと左右ルーバーユニットが連動して、360°行き届く気流を実現
人感ムーブアイで人を検知し、効率的な空調制御が可能。
人のいるエリアを中心に温度制御し、省エネに貢献。
風よけ・風あて機能により、風向きの自動制御が可能。
また上下プラス左右スイングで空間全体をムラなく快適に。
「ビル用マルチエアコン(4方向カセットデラックスタイプ)」「スリム ZR/ズパ暖スリム」に左右ルーパーユニット(別売)とムーブアイセンサーパネル(別売)を接続することでご利用いただけます。
ムーブアイと複数設備の連携で広範囲でも快適に
人の位置や人数、床温度などを検知し、温度ムラを解消。
お部屋の状況に応じて快適&省エネな運転を行います。
室内ユニットや換気機器を連携し、効率的な運転に貢献。
人の動きや室内環境・レイアウトにより人を検知しづらい場合があります。そのため、対物、対動植物など誤検知により停止して困る場所では不在停止モードは使用しないでください。
室内の快適性を高めるためには「温度」「湿度」「換気」を適切に
管理できる空調機器の導入が効果的です。
室内の快適性を高めるために温度は重要な要素ですが、それだけではありません。新鮮な外気を取り入れるとともに、最適な湿度を保つことでより快適な空間を保つことができます。室内の快適性を高めるためには「温度」「湿度」「換気」のバランスが重要になるのです。
三菱の空調機器では温度×湿度×換気を最適にコントロールすることができます。ビル用マルチエアコンによる温度管理に加えて、換気システム(業務用ロスナイ 外気処理ユニット)により、湿度をコントロールしてから外気を取り込むことができ、より快適性が高まります。
また、換気システム(業務用ロスナイ 外気処理ユニット)にある湿度センサーの情報をビル用マルチエアコンが受け取り※運転効率を高めることで、省エネにもつながります。
潜顕スマート除/加湿空調システム
空調機器のトラブルや故障を未然に防ぎ、快適な空間を
保ち続けるためには適切なメンテナンスが欠かせません。
建物の利用時になくてはならない空調機器。重要なビル設備だからこそ、メンテナンスによって故障やトラブルを未然に防ぐことが必要です。また、適切なメンテナンスは、機能維持や製品寿命に影響し、効率のよい機器運用にもつながります。
トラブル防止
シビアな温湿度管理が求められる空調・冷熱機器。万一トラブルが発生した場合、機器停止による機会損失を招く恐れがあります。
製品寿命
毎日稼働する空調・冷熱機器は知らず知らずのうちに劣化し、機能も低下。耐用年数にも大きな影響をおよぼします。
ランニングコスト
機器の劣化などによる稼働効率の低下は、ランニングコストに影響がでます。安定した効率のよい運転が求められます。
当社では、空調機器に精通したエンジニアが定期的に現地点検を行い、高度な技術と細やかなサービスで迅速・丁寧なメンテナンスを実施しています。また、遠隔管理サービスでは、24時間・365日、空調機器を遠隔管理し異常発生時は迅速な対応を行うことで、快適な環境を保つことができます。
耐用年数を過ぎる空調機器は故障やトラブルのリスクが増加します。
快適な空間を保つためには適切なタイミングでのリニューアルが欠かせません。
空調機器は電気製品であり、経年による劣化は避けられません。ビル用マルチエアコンの場合、耐用年数は約13~15年と言われています。耐用年数を超えると、「ランニングコストの増加」「補修部品の不足」など、設備管理に支障をきたす場合があります。
また、耐用年数を経過した空調機器の場合、音が発生したり、空調が効くまでに時間がかかったりと、ビルの利用者側への影響も懸念されます。万が一、空調機器が故障した場合は、修理に時間を要したり、修理対応できないリスクも高まり、ビルの利用に大きな支障をきたすことになります。
老朽化した空調機器をリニューアルすることで、利用者にとってより安心で快適な空間を提供することができます。当社では、通常のリニューアルプランに加え、既設の冷媒配管を再利用することで工事コストを低減するプランなどもご用意しています。
また、空調機器のリニューアルにあわせて、空調設備や他のビル設備を一元管理することができる「空調冷熱総合管理システム」を導入することで、省エネや設備管理の利便性向上にもつながります。
本館の空調機が設置から16年経ち、更新時期を迎えていた。客室では風量しか調整できず、寒暖、温度などはお客様個別のご要望に対応することができなかったことから、空調設備リニューアルの検討を開始した。
竣工から25年が経過し空調設備の更新時期が来ていた。地下階の熱源機がつくり出す冷温水により全館一括で冷暖房を行うセントラル方式を採用してきたが、フロアやテナントごとに冷暖設定のできる個別分散方式へのリニューアルも検討していた。
病院の設備や建物が増えるにつれ、患者さま、職員も増え、電気の使用量が増加。省エネ・節電の必要性が高まる中、快適性と省エネの両立が求められていた。